ある人が,折りに「Linux(リナックス)は言いづらいから,リナと省略する」と主張しました.
その省略のセンスに感銘を受けたためか,今でも記憶しています.
そして,このページはそのLinux上のApache2によって運営されています.
なので,リナのページです.決して,書いている人がリナという名前ではありません
(書いているのは平山尋直(ひらやまひろすぐ)という男です.).
名前で内容が大きく変わるということはないと思うので,とりあえずこの名前にしておきます.
変更したら上の項が「なぜ,リナのページなのですか?」から別のものに変わるだけです.
完全な個人運営です.古いパソコンにLinuxというOS(正式にはDebian GNU/Linux)を入れて,
一通りの環境を整え,固定IPアドレスを取得して運営しています.
※2012年1月1日の時点ではCore 2 Quadマシンを使っていますので,そこまで古いパソコンではありません.
一言で言えば,制限がありません.
例えば,レンタルサーバでは容量制限があったり,使えるツールが限られていたりします.
個人のサーバであれば,容量は無制限ですし(私のサーバは160GBの容量があります),
自分の導入したいプログラムは自由にインストールできます.
そこが最大のメリットです.
それに関連して,パソコンに詳しくなれます.管理をすべて自分で行うことになるからです.
「OSってそもそも何だろう?」から始まり,
いざ運用を始めれば,コマンドライン(Windowsでいうコマンドプロンプト)による操作もしなければなりません.
自由に扱えるようになると,それは自信につながります.これもメリットのうちといえます.
コスト面もそんなに高くないというものメリットでしょう.
掛かっているお金は,電気代と固定IPアドレスの維持費だけです.
私は研究室など部屋以外からサーバ機を呼び出して(学生の時の話.今は社会人なので出先でなどの話),
TeXというソフトの操作や画像処理,プログラミング,データの同期処理などをしているので,あまり投資している気はしません.
まず,電気代について.これはサーバに使おうとするパソコンのスペックによって大きく変動します.
私の使っていた最初のサーバ機は,2000年ごろ生産されたNEC Valuster PC98-NX VE667なる省スペース型PCで,ハードディスクを換装したものです.
Pentium III 667MHzのCPU,192MBのメモリ,チップセットはIntel 810系と思われます.搭載HHDは160GB1台です.
メーカー品だったことが幸いして,消費電力が定格32W,最大で64Wと表示されていました.
※2010年3月28日追記.サーバ機を変更しました.
マザーボード:ASUS P5KPL-AM EPU (消費電力と用途を考えて.)
CPU:Pentium Dual-Core E2160 1.80GHz
Memory:2GB
Chipset:IntelG31+ICH7
HDD:SATA II 160GB×1(システム用),
SATA II 2TB×1(データ保管用1)
SATA II 1TB×1(データ保管用2)
OS:Debian GNU/Linux 5.0 lenny
消費電力:たぶん待機時30〜60Wくらい.
という感じです.なので,若干電気代は上がってしまっています.
※2012年1月1日追記.サーバ機はさらに性能が上がっていました.
マザーボード:ASUS P5KPL-AM EPU
CPU:Core 2 Quad Q8400 2.66GHz
Memory:3GB
Chipset:IntelG31+ICH7
HDD:SATA II 500GB×1(システム用),
SATA II 2TB×2(データ保管用1)
SATA II 1TB×1(データ保管用2)
OS:Debian GNU/Linux 6.0.3 squeeze
消費電力:たぶん待機時30〜60W以上.
という感じです.なので,電気代はさらに上がってしまっています.
2015年7月5日追記.今のサーバ機は省エネ性能と使い勝手を考えて古いノートパソコンです.これにCentOS6を入れて使っています.
一時は上のサーバ機を超えるIvy Bridge系のCore i5を搭載したパソコンを投入してました….
2019年5月20日追記.この日付時点でのサーバはIntel NUCという省スペースPCです.
CPUの世代も違うことだし,恐らくノートパソコンを凌ぐ省エネ性能のはず…….
という感じです.なので,電気代はこれまでで一番安いはずですが…….
奇特な方のサイトの力を借りて計算すると,
定格32Wで連続稼働した場合,月々550円,年間6500円かかるという結果になりました.
Pentium 4だと,もっとすごいのでしょうね.きっと.
固定IPアドレスの維持費について.プロバイダによって価格が違います.
私の部屋のプロバイダはASAHIネットという会社です.
ここの固定IPアドレス追加オプションは,
月々840円.年間で10000円です.かなり安い部類に入るものと思われます.
結局,月々1400円,年間で16500円が生活費に加算されます.
新聞が月々3000円であることを考えると,許せる気がします(少なくとも私は).
この程度の出費であれば,このサイトに広告を載せることで回収できると思うのですが,
私は,広告が大嫌いなので,絶対にやりません.設置当初は学内バイトでまかなっていました.
管理が大変であること.これにつきます.
ハードウェア・ソフトウェア両方の管理をすべて自分で行わなければなりません.
何よりも,セキュリティー系もすべて自分でしなければならないというのが特に大変です.
何か大失敗をしてしまった場合も誰も保証はしてくれないというものもあります.
これらのデメリットは,メリットとトレードオフの関係にあるといえるでしょう.