2010/09/28(火)サーバ機(Debian)の増強

ハードディスクを増設しました.

Linuxサーバ(Debian Lenny)に2TBのディスクを追加しました.これで大幅な容量アップ.
2TBディスクが2台の体制になったので,1つをデータ置き場にして,もう一つの方をミラーとすることでデータの二重化をしておくつもりです.

メモ書きを少々.
環境が
CPU : Core2 Quad Q8400 2.66GHz
MB : ASUS P5KPL-AM EPU
Memory : 2GB
Chipset : IntelG31+ICH7
HDD : SATA II 160GB×1(システム用)
            SATA II 2TB×1(データ保管用1)
            SATA II 1TB×1(データ保管用2)
OS : Debian GNU/Linux 5.0 lenny
から
CPU : Core2 Quad Q8400 2.66GHz
MB : ASUS P5KPL-AM EPU
Memory : 2GB
Chipset : IntelG31+ICH7
HDD : SATA II 160GB×1(システム用)
            SATA II 2TB×1(データ保管用1)
            SATA II 1TB×1(データ保管用2)
            SATA II 2TB×1(データ保管用3) ←これが増えました.
OS : Debian GNU/Linux 5.0 lenny
へ変わったわけです.


経緯

以前から,サーバ機の容量アップは必要性を感じていました.
これまでの構成ではデータの二重化が完全にされていなかったのです.
一昨日250GBのディスクが壊れたのが,直接的な増設理由です.
故障に直面して,データのバックアップがどれくらいなされているか確認しました.
下がサーバ機のこれまでのディスク構成です.
Filesystem          サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
/dev/sdb1              46G  5.0G   39G  12% /
/dev/sdb2              2G                          swap
/dev/sdb3              56G   22G   31G  42% /home
/dev/sdb4              43G  2.0G   39G   5% /var
/dev/sda1             917G  787G   85G  91% /var/samba/tera-hdd
/dev/sdc1             917G  659G  213G  76% /var/samba/2tera-hdd1
/dev/sdc2             917G  126G  746G  15% /var/samba/2tera-hdd2
sdbが160GB,sdcが2TB,sdaが1TBのディスクです.
このうちsdbのすべてのパーティションのファイルが完全なバックアップなしでした.一番重要なのに…….
ちなみに,sda1のミラーがsdc1です.sdc2はテンポラリーな用途で録画ファイル置き場です.使う容量は大きく変化します.
結構適当に使っていたのがわかりますね.

この構成を変更して,容量が2TBの(比較的)安全なファイル置き場と+αを構築することにしました.


ハードディスクの追加とBIOS設定

今回購入したのはウェスタンデジタル製の2TBディスク.9000円くらいでした.
これを同時に購入したファンレスの内蔵型リムーバルケース(2000円くらい)に取り付け,配線しました.
マザーにはSATAポートが4あり,使い切っていたのですが,CDドライブを抜くことで1つ確保.そこに取り付けました.

ディスクを追加したことで,BIOSの設定が変わり,GRUBが読み込まれません.
ブートするディスクを元のディスク(上のsdbのディスク)に再設定したり,それぞれのSATAポートを差し替えました.
何度かトライアンドエラーを繰り返すと,グラブが読み込まれました.

続いて,Debianが起動していくのですが,起動の途中で止まり,rootのパスワードの入力を求められました.
fstabの設定と,実際のディスクの順番(sda,sdb,sdc,…という振り方の順序)・パーティションが違うということらしいです.
ディスク接続を変える度に,どうやらOSが認識するハードディスクの順番が変わる模様です.確かに,SATAポートも差し替えたし…….

というわけで,"fdisk -l"コマンドを駆使して,ディスクの順番を探してみます.
着目したのはパーティションの切り方と容量です(同一の容量・切り方の場合は"Disk identifier"の値をあらかじめ控えておいた方が良いようです.).
そして,/etc/fstabを編集します(sdの後のアルファベットを現状に対応するように書き換えるだけ).
そうするとすんなりと再起動できます.
確認すると下のような順番に変わっていました.
Filesystem          サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
/dev/sdc1              46G  5.0G   39G  12% /
/dev/sdc2              2G                          swap
/dev/sdc3              56G   22G   31G  42% /home
/dev/sdc4              43G  2.0G   39G   5% /var
/dev/sdb1             917G  787G   85G  91% /var/samba/tera-hdd
/dev/sda1             917G  659G  213G  76% /var/samba/2tera-hdd1
/dev/sda2             917G  126G  746G  15% /var/samba/2tera-hdd2

パーティション設定とフォーマット

パーティション設定などをするに当たって,Linuxで便利なのはGPartedというツールです.
Debian Lennyでは"Partition Editor"という名前でシステム管理の項目にあります(なければaptitudeでインストールする).
これを使って,ext3のパーティションを作ります.
新しいディスクは"sdd"という名前になりました.
このディスクは分割せずに2TBのパーティションを一つだけ作ります.
パーティションを作った後にディスクを見るとsdd1というパーティションが出来ているはずです.


fstabの設定

対応するディレクトリを作って,下記のように書き換えました.
# /etc/fstab: static file system information.
#
# <file system> <mount point>   <type>  <options>       <dump>  <pass>
proc            /proc           proc    defaults        0       0
/dev/sdc1       /               ext3    errors=remount-ro 0       1
/dev/sdc3       /home           ext3    defaults        0       2
/dev/sdc4       /var            ext3    defaults        0       2
/dev/sdc2       none            swap    sw              0       0
/dev/sdb1       /var/samba/tera-hdd               ext3    errors=remount-ro 0       1
/dev/sda1       /var/samba/2tera-hdd1               ext3    errors=remount-ro 0       1
/dev/sda2       /var/samba/2tera-hdd2               ext3    errors=remount-ro 0       1
/dev/sdd1       /var/samba/2tera-hdd-wd               ext3    errors=remount-ro 0       1
#/dev/scd0       /media/cdrom0   udf,iso9660 user,noauto     0       0
これで再起動すると新しいディスクもマウントされた状態でシステムが起動します.
なお,書き込みに関しては該当するディレクトリの属性を変更しないと行えない場合があります.
マウントした後にした方が良いようです.
現状では以下の構成になっています.
Filesystem          サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
/dev/sdc1              46G  5.0G   39G  12% /
/dev/sdc2              2G                          swap
/dev/sdc3              56G   22G   31G  42% /home
/dev/sdc4              43G  2.0G   39G   5% /var
/dev/sdb1             917G  787G   85G  91% /var/samba/tera-hdd
/dev/sda1             917G  659G  213G  76% /var/samba/2tera-hdd1
/dev/sda2             917G  126G  746G  15% /var/samba/2tera-hdd2
/dev/sdd1             1.8T    0G  1.8T   0% /var/samba/2tera-hdd-wd

今後はsdaを1つのパーティションに変更して運用するつもりです.