2011/11/29(火)なぜ,日本は太平洋戦争で負けたのか

打ち合わせで会社の偉い人が表題のことをいっていました(その偉い人は結構なお年なものでして).
偉い人の意見と私の意見は一致せず,また自分の第二次大戦の知識があやふやなんだなぁ,などと思ったわけです.
もちろん口には出しませんでした.

私は普通にアメリカとの国力差(これが最大の理由),不適切な戦略・判断,
軍組織の軋轢,無能な将校の台頭,兵站の軽視,そして緒戦の快進撃による慢心等々が原因だと思います.

私の興味があるのは現代の各国(日本を含む)の軍の装備や組織,戦闘教義*1です.
いかにして各部隊を連携して運用し,最短時間で最大の戦果を上げるか.
この手の軍隊の考え方というものは,組織運営に多少は参考となるものです(ま,これは方便ですけどね).
米陸軍の第四歩兵師団(現在では最新の装備を持った機甲師団です)が現在どのような構成で,それはどのような思想に基づくのか.
またそれを支える兵站部隊はどのような規模と能力を有するのか,……などなど.
これらを調べることから得られる情報は,控えめに見積もっても第二次大戦の戦史に比肩するか,それ以上の価値があると思います.
私としては,半世紀も昔の情報よりも,それらを元に再構築されたであろう現代の情報の方が価値があると思っています.
けど,日本であまり参考にしている人はいないんでしょうね.

まあ,どれほど参考になるとしても,それが命のやりとりのための手段であるということは残念です.

-1.6