2012/05/20(日)真っ赤な太陽
天気が非常に微妙でちゃんと観察できるかわかりませんが,一応土曜日に準備はしました.
減光用のフィルターですが,幸運なことに(?)
誘電体多層膜のフィルターを数枚入手できてしまったので,それを使うことにしました.
ただし,大きさが50mm角の正方形なため(持っている望遠レンズはφ58です…),
アルミ箔で周囲を覆ってレンズに貼り付けるという工作が必要になりました.
それに,本来の用途ではないため,可視光すべてを均一に減光は出来ません.


ミテクレはとても悪いですが,ちゃんと機能はするので良しとしましょう.

これで太陽さんを撮影すると次のように写ります.

赤いのはこのフィルターの特性です.
650~750nmくらいの部分に透過率が若干高い場所が存在するので赤く写ります.
このフィルターは光量をおよそ1000000分の1以下に減光できるものです.
太陽も結構暗めに見えますので,ピント合わせに最適なフィルターといえます.
どうやら,黒点も見えているようです(それにCMOSセンサーで死んでいる画素があることも確認できます…….).
まあ,安いレンズ+間に合わせのフィルターにしてはよく撮れているんではないでしょうか.
別の種類のフィルターも試します.こっちはピンクだ…….

このフィルターは光量をおよそ10000分の1~100000分の1以下に減光できるものです.
曇っていたり,金環日食の瞬間を撮影する場合はこちらの方が有利のように思えます.
撮影していて思ったんですが,ピント合わせが大変です.
念のためファインダーを直視せず,
ライブビューモードで液晶モニタを見てピントを合わせるのですが,周囲が明るくて画面がよく見えません!
対策として,カメラに自分の長袖の服を着せて,画面の周りを暗くしました.
それでもピント合わせはシビアです.光源にピントを合わせる訳ですし,
ライブビューの明るさはユーザが自由に設定できないので…….
明日の朝は晴れますように!