2014/08/30(土)上河内・塩谷経由矢板行きと指定廃棄物処理場問題

上河内・塩谷経由矢板行き

表題の経路で矢板まで行ってきました.
8月末とは思えない涼しさで快適なサイクリングでした.

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羽黒山を見ながらひたすら進む.

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塩谷町上平の橋を渡る.最近は豪雨もないので川の水もきれい.

塩谷町のある地域(上寺島)が指定廃棄物(原発事故で発生した放射性廃棄物)の最終処分場の候補地になっており,
町一丸となって反対運動が展開されています.
この処分場の問題については下で触れたいと思います.

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尚仁沢湧水は日本の名水百選の1つになっている湧水です.
この湧水のすぐ近く(おそらく水源地域内)が処理施設の候補地です*1

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汚染を危惧した看板.町域に入ると,このような反対運動の看板が主要道の道端に立ち並んでいました.
必死さが伝わってきました.



塩谷町を通過した後は国道461号を通って矢板へ行き,ホームセンターで買い物をして帰ってきました.
矢板のコメリ(ホームセンター)でじっくり商品を見てきたのは初めての気がします.
なかなか広くていろいろ商品があったんですね.また行こうと思います(今度は車で).

*1 : ただ,この記事を書いている時点では正確な場所までは把握していません.

指定廃棄物処理場問題について少し考える

この日記を書いている人は基本的に建設反対の立場です

上の通り,塩谷町の上寺島という地区にある国有林が指定廃棄物の最終処分場の候補地になっており,
町一丸となって反対運動が展開されています.

環境省側は栃木県における取組みについて等で,処理場建設による汚染はないとしています.
しかし,これらを信用した場合でも*2,何らかの理由で管理されなくなり,施設が破損した場合などは問題が生じますし,
大規模な地下施設の建設等(水源地域の原生林が多少なりともなくなり*3,地下水の流れも遮蔽される)による周辺環境への悪影響については否定できず,
水源周辺に作るべき施設ではないと個人的には考えます.
また,風評被害についても懸念があります.
塩谷町は工業は盛んではないため,農作物等の風評被害が広まった場合,町の存続に関わる致命的な問題になり得ます.
ですので,私は塩谷町(の水源地域)に大規模な最終処分場を設置することには反対の立場をとります.

どのようなところに処理場を作るべきか

では,代案ですが,少し考えてみたところ,
県ごとに1つの最終処分場ではなく,各市町村ごと(もう少し広い地域でも良い)に1つの最終処分場を設置し,
建設による局所的な環境負荷の低減と,管理不能に陥った場合のリスク低減を図ってみることが良いのではないかと思います.
なお,焼却施設については県の中央付近に1カ所設けます.
また,各地域における処分場は水源・自然物等の近くを避けます.

これは指定廃棄物の自治体間の押し付け合いを痛み分けで解決するほか,廃棄物量の不公平感もぬぐえます*4
環境省のページ「課題は何か」などには,現状の一時保管について「分散保管による管理リスクの増加」を指摘していますが,
仮設状態で分散保管していることが問題であり,適切な施設を各所に分散して建設すれば環境汚染のリスクは減ると思います.
当然,建設費用等のコストは大幅に上がると思いますが,このまま最終処分場が決まらないまま仮設状態が続くよりは良いと思います.

よりよい案を思いついたら,適宜紹介したいと思います.

尚仁沢湧水はどんなところか

尚仁沢湧水には過去に行ったことがあり,この日記にも書いています.
写真もたくさんあるので,よろしければ過去の日記「尚仁沢湧水へ1」,「尚仁沢湧水へ2」をご覧ください.
私のお気に入りの場所です(ただし自転車で行くとすさまじく疲れます).