Linuxサーバ(Debian Lenny)に2TBのディスクを追加しました.これで大幅な容量アップ.
2TBディスクが2台の体制になったので,1つをデータ置き場にして,もう一つの方をミラーとすることでデータの二重化をしておくつもりです.
メモ書きを少々.
環境が
CPU : Core2 Quad Q8400 2.66GHz
MB : ASUS P5KPL-AM EPU
Memory : 2GB
Chipset : IntelG31+ICH7
HDD : SATA II 160GB×1(システム用)
SATA II 2TB×1(データ保管用1)
SATA II 1TB×1(データ保管用2)
OS : Debian GNU/Linux 5.0 lenny
から
CPU : Core2 Quad Q8400 2.66GHz
MB : ASUS P5KPL-AM EPU
Memory : 2GB
Chipset : IntelG31+ICH7
HDD : SATA II 160GB×1(システム用)
SATA II 2TB×1(データ保管用1)
SATA II 1TB×1(データ保管用2)
SATA II 2TB×1(データ保管用3) ←これが増えました.
OS : Debian GNU/Linux 5.0 lenny
へ変わったわけです.
以前から,サーバ機の容量アップは必要性を感じていました.
これまでの構成ではデータの二重化が完全にされていなかったのです.
一昨日250GBのディスクが壊れたのが,直接的な増設理由です.
故障に直面して,データのバックアップがどれくらいなされているか確認しました.
下がサーバ機のこれまでのディスク構成です.
Filesystem サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
/dev/sdb1 46G 5.0G 39G 12% /
/dev/sdb2 2G swap
/dev/sdb3 56G 22G 31G 42% /home
/dev/sdb4 43G 2.0G 39G 5% /var
/dev/sda1 917G 787G 85G 91% /var/samba/tera-hdd
/dev/sdc1 917G 659G 213G 76% /var/samba/2tera-hdd1
/dev/sdc2 917G 126G 746G 15% /var/samba/2tera-hdd2
sdbが160GB,sdcが2TB,sdaが1TBのディスクです.
このうちsdbのすべてのパーティションのファイルが完全なバックアップなしでした.一番重要なのに…….
ちなみに,sda1のミラーがsdc1です.sdc2はテンポラリーな用途で録画ファイル置き場です.使う容量は大きく変化します.
結構適当に使っていたのがわかりますね.
この構成を変更して,容量が2TBの(比較的)安全なファイル置き場と+αを構築することにしました.
今回購入したのはウェスタンデジタル製の2TBディスク.9000円くらいでした.
これを同時に購入したファンレスの内蔵型リムーバルケース(2000円くらい)に取り付け,配線しました.
マザーにはSATAポートが4あり,使い切っていたのですが,CDドライブを抜くことで1つ確保.そこに取り付けました.
ディスクを追加したことで,BIOSの設定が変わり,GRUBが読み込まれません.
ブートするディスクを元のディスク(上のsdbのディスク)に再設定したり,それぞれのSATAポートを差し替えました.
何度かトライアンドエラーを繰り返すと,グラブが読み込まれました.
続いて,Debianが起動していくのですが,起動の途中で止まり,rootのパスワードの入力を求められました.
fstabの設定と,実際のディスクの順番(sda,sdb,sdc,…という振り方の順序)・パーティションが違うということらしいです.
ディスク接続を変える度に,どうやらOSが認識するハードディスクの順番が変わる模様です.確かに,SATAポートも差し替えたし…….
というわけで,"fdisk -l"コマンドを駆使して,ディスクの順番を探してみます.
着目したのはパーティションの切り方と容量です(同一の容量・切り方の場合は"Disk identifier"の値をあらかじめ控えておいた方が良いようです.).
そして,/etc/fstabを編集します(sdの後のアルファベットを現状に対応するように書き換えるだけ).
そうするとすんなりと再起動できます.
確認すると下のような順番に変わっていました.
Filesystem サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
/dev/sdc1 46G 5.0G 39G 12% /
/dev/sdc2 2G swap
/dev/sdc3 56G 22G 31G 42% /home
/dev/sdc4 43G 2.0G 39G 5% /var
/dev/sdb1 917G 787G 85G 91% /var/samba/tera-hdd
/dev/sda1 917G 659G 213G 76% /var/samba/2tera-hdd1
/dev/sda2 917G 126G 746G 15% /var/samba/2tera-hdd2
パーティション設定などをするに当たって,Linuxで便利なのはGPartedというツールです.
Debian Lennyでは"Partition Editor"という名前でシステム管理の項目にあります(なければaptitudeでインストールする).
これを使って,ext3のパーティションを作ります.
新しいディスクは"sdd"という名前になりました.
このディスクは分割せずに2TBのパーティションを一つだけ作ります.
パーティションを作った後にディスクを見るとsdd1というパーティションが出来ているはずです.
対応するディレクトリを作って,下記のように書き換えました.
# /etc/fstab: static file system information.
#
# <file system> <mount point> <type> <options> <dump> <pass>
proc /proc proc defaults 0 0
/dev/sdc1 / ext3 errors=remount-ro 0 1
/dev/sdc3 /home ext3 defaults 0 2
/dev/sdc4 /var ext3 defaults 0 2
/dev/sdc2 none swap sw 0 0
/dev/sdb1 /var/samba/tera-hdd ext3 errors=remount-ro 0 1
/dev/sda1 /var/samba/2tera-hdd1 ext3 errors=remount-ro 0 1
/dev/sda2 /var/samba/2tera-hdd2 ext3 errors=remount-ro 0 1
/dev/sdd1 /var/samba/2tera-hdd-wd ext3 errors=remount-ro 0 1
#/dev/scd0 /media/cdrom0 udf,iso9660 user,noauto 0 0
これで再起動すると新しいディスクもマウントされた状態でシステムが起動します.
なお,書き込みに関しては該当するディレクトリの属性を変更しないと行えない場合があります.
マウントした後にした方が良いようです.
現状では以下の構成になっています.
Filesystem サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
/dev/sdc1 46G 5.0G 39G 12% /
/dev/sdc2 2G swap
/dev/sdc3 56G 22G 31G 42% /home
/dev/sdc4 43G 2.0G 39G 5% /var
/dev/sdb1 917G 787G 85G 91% /var/samba/tera-hdd
/dev/sda1 917G 659G 213G 76% /var/samba/2tera-hdd1
/dev/sda2 917G 126G 746G 15% /var/samba/2tera-hdd2
/dev/sdd1 1.8T 0G 1.8T 0% /var/samba/2tera-hdd-wd
今後はsdaを1つのパーティションに変更して運用するつもりです.