2017/01/02(月)沼に底はあるのか
Kマウントで望遠レンズは「smc PENTAX-DA L 55-300mmF4-5.8ED」(性能はリンク先の製品に準ずる)というカメラのキットレンズで我慢してきました.
今回買ったのはこれの後継レンズ「HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE」です.
「焦点距離も一緒だし,開放F値も微妙に悪くなっているが何の意味が?」という人が多いと思いますが,多くの進化した点があります.
- 光学系が新しい構成になった.レンズ構成が8群12枚から11群14枚へなった.
- 解像力が確実に上がった
- 最短撮影距離が1.4mから0.95mへ短くなり,撮影倍率が0.28から0.30へ上がった
- 沈胴構造でコンパクトになった
- AFの動作音がほぼ無音になった.レンズ内モータ駆動になった.
(今までは「ギュイーン,ギュイン!!」みたいなスゴイ音をまき散らしていた.
これは回りで写真を撮ってる人が他社の高いレンズで静かに撮っているような空間において,
かなり大きな精神的なストレスだった.) - AFのピント合わせの時間が1/2程度まで早くなった
- 防滴対応になった
- 古いカメラでは使えなくなった
(制御系が最新になって前方互換性を捨てた.私の持っているカメラではK-1でしか使えない.)
1 違いの確認
参考までに新旧レンズの比較写真を載せておきます.いずれの写真も中央の本の「初めて」の「て」にファインダーのAFでピント合わせをしています.
拡大すれば明確に新レンズの方が解像していることがわかります.
絞り値とISO感度を固定しています.
また,リアル・レゾリューション・システム(RRS)は切っています.
撮影位置がずれてしまっているのは,
最短撮影距離と撮影倍率が2つのレンズで異なっているため,
レンズごとに撮影位置を変えないと同じ領域を撮影できないからです(たぶんそうですよね).
なるべく同じ角度で撮影するように心がけましたが,
2枚の写真で本の背表紙の列の面と焦点面のズレ具合が多少違ってしまっている可能性もあります.
また,レンズの個体差もあるかもしれません.
なので,中央の「て」以外の写り具合に関しては,この2枚の結果を鵜呑みにはしない方が良いと思います.
この点に注意しつつ,2枚の写真を比較する限りでは,
新レンズの方が「て」以外の画面全体(特に左側か)も良く解像しているように見えます.
1.1 smc PENTAX-DA L 55-300mmF4-5.8ED

1.2 HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE

2 作例
せっかくなので,新レンズで家の中にあった生け花を撮ってみました.フルサイズで撮影するとケラレてしまうので,先日も試したアスペクト比1:1モードでの作例になります.あと,RRSはONにしてあります.
LED照明下で撮ったので,モノによってはホワイトバランスがおかしいですが直していません.
このように1本で割と広角よりから望遠マクロみたいな使い方までできてしまう便利なレンズといえるでしょう.
そして,発色もコントラストが高めで結構良く写ります.コストパフォーマンスが良いです(そう自分自身に言い聞かせる!!).






はて,今後もレンズが増えていかないか不安です.沼に底があることを願うばかりです.