簡単な使い方

Scilabの簡単な使い方の例.とある授業の流れに沿う.
ちなみに,使っているバージョンは,5.2.2(2010年5月17日時点での最新の安定版)です.
ここでは,x(0)=1.0を満足する微分方程式,
{\Large \dfrac{\text{d}}{\text{d}t}x(t)=x(t)}

{\large 0\leq t \leq 1}の範囲における解を求めるプログラムを書いてみます.

プログラムのつけ方.

scilabを起動する.

WS000016.jpg

上のようなアイコンをクリックする.*1
そうすると少し重いですが起動します.
WS000017.jpg

こんなスプラッシュが表示されると思います.

起動直後の画面

以下のようなウィンドウが出るはずです.
WS000018.jpg

付属のテキストエディタを利用する

WS000020.jpg

上の画面のマウスポインタのあるアイコンをクリックすると,次の画面が表示されるはずです.
WS000021.jpg

*1 : scilabがパソコンに入っていない場合は,公式ページからインストーラをダウンロードして,インストールしましょう.私はVistaで使ってますが,インストール先をProgram Filesから,自分で作ったフォルダ(C:\Software)に変更しました.その方がたぶん問題は起きにくいでしょう.

プログラムの編集

次のような文を入力してみてください(コピペは覚えないのでやめた方がいい).
このエディタはscilabのコマンドなどに色をつけてくれるので便利です.
//x'==x,x(0)=1

//上の微分方程式の定義
function xdot=f(t,x)
	xdot=x;
endfunction

//初期条件の定義
x0=1;

//時間に関する定義(t0:初期時間,t1:終端時間,dt:時間刻み)
t0=0;	t1=1;	dt=0.01;

t=t0:dt:t1;

//微分方程式solver
x=ode(x0,t0,t,f);

//グラフの表示
plot(t,x)
編集を終えたら,Ctrl+sなどで,適当な場所に保存してください.

グラフの表示

WS000025.jpg


上の画面にある『Scilabへロード』を選択すると*2,次のようにグラフが描画されます.以上.

WS000026.jpg

*2 : 古いバージョン(5.2.0など)だと,メニューの『ファイル』→『Scilabへロード』という場所にあります.